信頼
ボクの思っていたところに
キミはたどり着いた
ボクの記憶の端っこ
甘くて すっぱくて 苦くて
どろどろしていて
爽やかな ボクの足あと
キミはボクの冷たい部分を見つけては
何も言わない
ただ 黙っているんだ
今日が過ぎ去るのを待っている
知らない扉の前で
ボクが困っていても
手をさしのべてくれることはない
ただじっと
ボクを見つめているだけなんだ
いや キミはボクさえ見ていない
ボクの先の光そのものを
見ているだけさ
いつも何度でも
呼んだら来てよ
何もしなくていいから
今日という日が
過ぎ去るのを一緒に
ながめていてよ
ボクが不安な時
ただ 隣にいて
キミの存在は大きな光さ
キミのことは知らないことばかりなんだ
でも とても信頼してる
キミとひとりぼっち
イメージの中にボクを置いてみる
ゆ らり ひ らり 泳ぐボク
ボクはキミに会って変わってしまった
頭から足の先っぽまで
キミに夢中で
ボクのすべては
キミのためにできているよ
もうすこししたら
キミと一緒にいられないのは分かってる
そんなことはどうだっていい
今キミといられることがすべてなんだ
キミはボクの前を行ったり来たり
ボクはキミをずっと追いかけているんだ
ボクの目の前から消えないように
つながっていられるように
さりげなく声をかけて
今が一生続いてくれと願っている
でも
知らない間にひとりぼっちになった
キミの香り
キミの走って行った後の風が
まだ ボクを困らせる
ボクはひとりじゃない
ひとりぼっちじゃないんだ
ボクの知らない彼女
髪をかきあげるキミが好き
ボクはいつもキミをナナめ後ろから見てる
キミはいつも湖の対岸にいて
いつもボクより先に歩いてるんだ
追いつけない
ボクはずる賢いから
そのまま止まって
キミが一周回って戻ってくるのを
まちぶせするんだけど
いつもキミは来ないんだ
ボクが歩いていかないと
いつもキミの後ろ姿が見えないんだ
どうしてなんだろう
ボクのこと嫌いになったのかな
キミはどこにいるんだろう
本当はどこにいるの?
ボクを惑わせて
どこかに隠れてるんだろう?
違うかい?
ボクの知らない世界に行っているのかな
ボクの知らない言葉でボクの知らない人と一緒にいるの?
キミはいつも答えてくれない
ただ 笑っているだけさ
本音
誰なんだ
私にこんなことを言わせるのは
誰からの 何によって
私のペンは動いている?
ただ知りたいんだ 単純なことさ
源を知りたいだけなんだ 僕は
でも ずっと考えているんだ
僕の意思ではないことだけは理解している
それも ずっと前からだ
それさえ教えてくれれば
他は何も問わない 詮索もしない
これは交渉しているんだよ
笑わずに 聞いてくれ
キミにとっては
そんなこと
どうでもいいんだろうね
源を知ることに意味なんてないんだ
そんなことはどうでもいい
ことが起きた時
僕が信じるのか 信じないのか
ということだけ
ただ それだけなんだね
そうさ
それだって理解しているつもりなんだ
でも もうすこしだけ
僕に時間をくれないか