てのひらの言の葉

文月の下に生まれた、わたしの詩(うた)ブログです。

通過

キミのみらいのすきまから

今日を覗いてみる

 

ボクはぽつねんと佇んでいて

空を見上げていた

 

いつか見た景色を

今日も追いかけている

 

砂漠の中のオアシスが

見えてはかすみ

砂嵐のように

画面がブラックアウトする

 

何の日の誰だかも分からないまま

 

知らない人の出来事みたいに

当たり前をくり返す

 

それさえ愛おしいのだ

 

ボクらはいつも帰っていく

あの日の景色の中に

 

そのための今を

ずっと探しているのさ

 

小鳥が鳴き

何か思い出したように空を見て

忘れていた何かを思い出す

そんな時を待っているんだ