てのひらの言の葉

文月の下に生まれた、わたしの詩(うた)ブログです。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ありえるよ

「そんなのありえない」 そんなことをキミに言うヤツは どこのどいつだい? どんなことだってありえるんだ この世界は 全てはイメージでできている そこから全てが始まるんだぜ? キミの中に芽生えるそのかけらを 大事にひろげるんだ それはね 風呂敷からお…

花びらのゆくえ

今日という日の中にあって 明日は今日に続いてく 見てくれを気にするボクたちは いつからか順番に従うようになった もっと その真ん中に こころを持って行って まあるい円の中心に こころを研ぎ澄まして 夢の中での感覚を 確かに覚えていて 流れていくその先…

器のからだ

痛みは肉体と共にある 感じるからこそ そこにある この痛みは 生きたいという執念なのか そろそろ この体より 抜ける時が来るよう 私たちがまとうこのオーラと共に 来る場所に行く 一本の柱がこの体をつらぬく光 私たちの知らない でも 行ったことのある あ…

在るもの

ひとつぶのりんごが見えない そこにあったのかと驚く あるはずのものに気付かない ふしぎ そんなものか 自分が期待してもがいている時は 全く気にもとめず でも りんごは素直にそこに在る 何も変わらず そのときを待っていた 私が気付く その今を ふりそそぐ…

対話

彼らのことは何も考えなくていい いつもキミのそばにいる ずっと探していたキミの食べものを拾っていく いつでも キミの先回りをして いたずらをしているんだ そんなこと知らなくていいんだ キミはひとりなんだから 孤独はひとりでいることじゃない 孤独と対…

黒い光

黒い光が ずっとひっかかっている のどの奥深く 何かの裏っかわに 光は 闇のように 黒く私を照らしている でも 嫌じゃないんだ 別に ただ 何に 黒い光の何に私は魅かれているのか 気になってるだけで 特に問題があるわけじゃあないんだ その中で落ち着いてし…

流れ

全ては順調に進んでいるよ キミはそれを自覚しなきゃいけないよ キミは全てを知らなすぎる 忘れっぽすぎるんだ 一番最初に約束したはずだ このストーリーの結末を これは一つのストーリーだ ボクらの音楽とも言えるよ まだ分からない? キミは楽しみすぎて …

開かれた心

夢の中でキミに触れていたい ただ それだけなんだ その手段を ボクは遠く ずっと探している 細い細い見えないくらいの糸を一本 不確かな今 たぐり寄せようと努力してるんだけど この手の中にある一本は どうやら違うらしい 努力 じゃないみたいだ なんとなく…

その道の走り方

道には石ころが転がり 木漏れ日のまだら模様 ボクらは 軽快に 走り抜けるつもりだった でも できない 小さな石ころはボクの頬に傷をつけ まばゆい光に目はくらむ 何か必要なものを忘れてしまったらしい でも 誰も教えてはくれないんだ その走り方なんて ボク…

あの船に乗れ

ぶっ飛んだあたまで考えろ 今だけのことを 今日はまだ終わらない 今日はまた永遠である 誰も知らない その果てのことを あの船で確かめてこい 見えるはずだ もううっすら見えているんだ あの島の続きを 鳥たちは先に飛び立ち 雲は漂いながら それを眺めてい…

外とボク

イメージの交換がしやすくなった するっと入り込む夢の中 ボクの脳に入り込む宇宙の水 生きている感覚と 一つ壁があって ボクの皮ふがある 外の声が包まれていて 深く聞こえない ぼんやりするボクのあたまは 今にも別の次元に飛んでいくよう 知らない言語を…

渦の中

いつも語りかけている 海の底から いつもほほえみかけている 陽のすきまから ボクらが生きる このまったいらな地面の上で 何を感じよう 教えてくれよ 今すぐに 何のための今なんだ 誰のための今日なんだ 分かっているよ 分かっているつもりだ ボクは正常だ …

まっさらなキミ

よく見て そこには何もない からっぽのわたしたちだ 重い荷物を携えて 何のためだったか もう忘れてしまった顔をして 見ることを恐れちゃだめだ 見なかったことには誰だって簡単にできるよ 今 “おかしい“と思ったキミは確かにいたね そうだよ いたよ また 見…

淡い彼女たち

ペールグリーン、 ペールブルー、 淡い人たちの群れ どんなときでも完ペキな彼女たちは どこへ向かっているの まつ毛の先まで行き届いたメイクに 髪の先まで力を抜かないそのカールは いつも誰のために整えられているの 真っ白い歯に キラキラ笑顔で 影なん…

心を落とすとき

「洗たくものを干してる様子を見てると、 のどかだなって思うのよね」と、母は言う 「戦争してる国は 洗たくものなんて干していられないもの」と、続ける 確かに その通りだ 芝生の中 洗たくものがはためく 晴天の日 下からも風が舞う なすがままにおどる洗…

足りない呼吸

キミはわたしを感じない でも見えていたりするのかな 何を考えているんだろう ソワソワする いつかパチっと 目が合っちゃうんじゃないかって わたしは勝手に想像する 私たちはとうめいな雲みたいに服をまとって 少し触れ合う その先に お互いの意識で握手す…

春の先

どうして自分を信じられないんだろう やっとここまで来たというのに 自分の中のゆるがない柱がこれだと なんとなく気付いてしまった春なのに 人から見る自分に左右されて 社会性のある私 のふりをして 今まで 絶えず がんばってきたつもりだ すぐになんでも…

星の声

なんとなく足が向かう それはあなたの道しるべ その階段を下りてみたら その音楽が聴こえたら 今したいと思ったことに 正直になるのは けっこう難しい 常に自分の心をオープンにしておくことは 必要だけど 大人になったら なおさらできない日もある だけど …

ずれた階段

汚い言葉を吐きすてて その船に乗ってしまうのは楽だ それも乗る人が増えたら 増えた分だけ楽しいつもりになって 増幅する 人の思いが どんどん見えないくらいに大きくなって 自分を苦しめていることに 今は気付かない 私たちは 天才でもなんでもない にんげ…

ピエロの時間

それ相応の服を着て それ相応の受け答え 大人になったら 誰にも何も言われなくなって 勝手に息苦しくなる 多分わたしは思ってない でも、言葉だけが勝手に流れていく ベルトコンベアーみたいに キレイな台の上を右から左へ 怒っていたはずの感情も どこかに…

ダンシング・ジーン

きみのまなざしがちらり まつげの下に恥ずかしそうにかくれている そんなひとときを思い描いたっていいじゃないか 誰になんと言われようと きみはボクのたった一人のひと きみにとってもボクはたった一人のひとなはずだ きみはボクにとってのひかりであり、…

約束ごと

熱にうかされて 自分の声が聞こえない 大きな膜の中にいるみたいに 自分の声がくぐもって聞こえて やがて遠くに消えていく 不毛なことを繰り返しているみたい でも その中でも 急に空を見上げてみたら ただただ広かったことに気づいた時 みたいな ここから抜…

記憶の中のキミ

思った以上に 自分がこどもであることにおどろく ヒトの何気ない一言に 一喜一憂する自分が嫌い 小さな小さな傷 忘れた頃に思い出す もう記憶ごとどこかへ連れていって 何も知らないわたしを手に入れる 何も知らないわたしは自由の中に生きていく でも、 ふ…

そこにある光

星が降りそそぐ夜に 君はそこにいて まっすぐ長い光の中を はだしで一歩ずつ歩いてく 片手にはいつかのトランペットを携えて 不安と自信が両方まざったような 高揚感のなかで その一歩が楽しくって しかたがないって顔をして そのまっすぐにある光は 何につ…

読書

遠くから 文字を通して テレパシー 書きなぐった文字さえ目に見えるようだ そう思えば不思議だよね あなたからわたしに手紙でも書いてくれたように 感じるんだから なんでこんなにも わたしさえ忘れてた こころの隅っこの点に気付いて プスッと刺しちゃうの …

夢の中

大したことじゃないんだ たまたま目をやった先に 小さな花が咲いてた!みたいな 自分の歩くペースが 何かとかみ合った!みたいな 何かのタイミングが 今だよ 合ってるよと 伝えてくれている気がして 無駄なものは何ひとつとしてない あなたが悩んでいる夜も …

サイン

そよ風が鳴いている わたしの頬に 静かに触れては 通り過ぎていく くり返す もう一度 何かを気付かせるサイン...? わたしたちすべては すべての人は 才能を生かすために いまここにいる じわっとあたたかいイメージがここに 静かなときに わたしの感覚にふれ…

あの子のこと

何にふるえているんだ 何におびえているんだ 愛しいあの子 まっすぐに見つめないで のどの奥から 熱さが込み上げてくるから その音は その画(え)は いまの私をこんなにもカンタンに 昔の私の前に 引きずり出していく そこにいるのは こんなわたしをみすてな…

ボクの声

結局はよりそうってことなんだけど ボクは なんだか好きじゃないな バランスをとっているんだよ キミとボクの合わさるすきまに 針の先ほどのポイントに キミは のこのこやってきた あの日のことを、キミはおぼえているかい? いや、いいんだ それでいいんだよ

つなぎ

ひとつ ひとつ 私たちのこどくは 私たちのもの 意味なんてないさ 頭かかえているのは いつもにんげんだけ どこかで感じた 肌感覚 根っこのぶぶんを忘れたか 私たちすべてのことを 風が吹いたいま 私たちはひとつになる