てのひらの言の葉

文月の下に生まれた、わたしの詩(うた)ブログです。

いろいろのいろ

色とりどりの わたしのいろ 今日はどのいろ あなたのいろ わたしのいろと あなたのいろ 足しても引いても 知らないいろ 見つけてみてよ わたしだけのいろ それは ブルーっぽい赤 イエローまじりのピンク 漆黒ブラックのようなミント色 なんてへんてこなんだ…

風になる

ここにわたしの身ひとつ このからだ 感じる鼓動と 静かな呼吸 ただそれだけでよかった 何も知らない 何も触れない 何も感じない そこにあるだけで それが全てなのに 分かりもしない幻想を 必死に追いかけて 追いかけて 落ちていることすら気付かず ここまで…

嘆く楽しみ

この世は知らないことばかり いつか誰かの合図を待って いつかの何かのサインを求めて 今日まで自分ひとりで生きてきたように そんな風に見せかけてきた ほんとは知っている私たちしかいないこと 鳥は今日も高く舞い上がり 私たちは飛べないと嘆いてばかり …

合意

すべての始まりから終わりまで 私たちは ずっと 見つめている 風に吹かれて一枚ずつめくられていく ノートのページみたいに その流れは 軽やかだったり 重くなったり 緩急は不規則で 何かのリズムによって つながり 重なり 続いていく 何かが壊れる それは …

通過

キミのみらいのすきまから 今日を覗いてみる ボクはぽつねんと佇んでいて 空を見上げていた いつか見た景色を 今日も追いかけている 砂漠の中のオアシスが 見えてはかすみ 砂嵐のように 画面がブラックアウトする 何の日の誰だかも分からないまま 知らない人…

間違い

何かが違ってた こんなことは よくある 最後までやってみて気づいてる やっぱり 違ってたのかと でもそれさえ必要だったのか 何となく分かっているのさ その寄り道も すべてはひとつの道 キミには見えていたのかい? これが一本道だって 砂漠の中で さっきま…

嵐のダンス

嵐のよるに ボクひとり でも キミとふたり ボクの向かいに座っているキミは誰 このちいさな空間にキミとふたり こんな近くにいるのに遠い 外は風がびゅーびゅー吹いて 木々はおどっているよ バケツは飛んでっちゃうし 何かが剥がれそうな音がする 外が静かに…

始まり

今日という日に あたたかいともしびを 今日のあなたに 心からの愛情を 今日のあなたは一段と美しい あなたの力によって 心の奥底にあるすべてを あなたはさらけ出し そして そのすべてをあなたは包み込んだ 何かがひとつ終わりを告げる それはあなたの意志に…

孤独

キミの中に 飛び込む 水の中に 溢れ出す この世界に 生きている 私たちの こどく 自分以外の誰一人として その存在に触れることはない こどくはいつも私たちを静観している 私たちの浮き沈みを 横で笑っているのさ 寂しいだの ひとりぼっちだの 言う人間が可…

あおの中

あおの中に 私たちは 今日も存在する しゃぼん玉のように繊細で不安定 でも 私たちはここに 帰ってきた 安心できる この場所に ずっと 今日という日を探し続けてきたのだ 私たちは知りすぎた そして 知らなすぎたのだ 今日という日の意味 私たちの存在理由を…

信頼

ボクの思っていたところに キミはたどり着いた ボクの記憶の端っこ 甘くて すっぱくて 苦くて どろどろしていて 爽やかな ボクの足あと キミはボクの冷たい部分を見つけては 何も言わない ただ 黙っているんだ 今日が過ぎ去るのを待っている 知らない扉の前…

キミとひとりぼっち

イメージの中にボクを置いてみる ゆ らり ひ らり 泳ぐボク ボクはキミに会って変わってしまった 頭から足の先っぽまで キミに夢中で ボクのすべては キミのためにできているよ もうすこししたら キミと一緒にいられないのは分かってる そんなことはどうだっ…

ボクの知らない彼女

髪をかきあげるキミが好き ボクはいつもキミをナナめ後ろから見てる キミはいつも湖の対岸にいて いつもボクより先に歩いてるんだ 追いつけない ボクはずる賢いから そのまま止まって キミが一周回って戻ってくるのを まちぶせするんだけど いつもキミは来な…

本音

誰なんだ 私にこんなことを言わせるのは 誰からの 何によって 私のペンは動いている? ただ知りたいんだ 単純なことさ 源を知りたいだけなんだ 僕は でも ずっと考えているんだ 僕の意思ではないことだけは理解している それも ずっと前からだ それさえ教え…

雨のまんなか

ひたいに花びらがくっついて 何かの印みたい 雨は降り続け 生ぬるい風が 私のほほをかすめる いろんなことが億劫になっていく 息さえ この熱気をおびた 吐息さえ邪魔に感じる 誰も私という存在を見ないで そんな 初夏の雨 傘もささずに ひとり歩く私は 変人…

入り口

ボクたちはいつだってふるえている ひとりぼっちの世界の中 誰もボクには気づかない ボクの声も皆知らない ただまっすぐに歩くのが怖いんだ そこには何もないから 最初から何もなかった そう 何もなかったんだ 土にふれる足の親指 その感覚をボクは思い出し…

もっともらしいもの

いつも 足あとを探している 証拠 確かなもの もっともらしいもの それがないと 人間として扱ってもらえないと 勝手に決めつけて 不安と 焦りと のどの奥に詰まったままの ボクだけの言葉 いつか いつか 声にできると思ったまま 大人になってしまってた そこ…

水やりの必要

もっと ほしい ほしい ほしい 私たちの 思い 欲 気づけば こんなに大きくなって それは 風船のように 中には何も入っていない 見かけだけの かたまり ほしい ほしい ほしいものが分からない ほしい ほしい 手に入っても満たされない ずっと分からないままに …

宇宙の子

子どもが宇宙人に見えてしかたがない その宙を見つめるひとみ 何でもない時に笑う表情 私と彼らの間にある空間に 何かがあると教えてくれているよう 私は何もないと思ってたもの 私を俯瞰する視点 全てを見つめている その透き通った感覚に 昔は自分も持ち合…

ただようボクら

ずっと夢の中で会ってるのに いつも忘れてしまうキミのこと 膨らんでいくイメージの中でボクは生きていて いつも水の中にいるみたいに キミの声がうまく聞こえない 何か伝えようとしてる それだけは わかる それはいたってシンプルな何かなんだけど 何のこと…

何度でも言うよ

意味のないことを本気でやることに ずっと 意味があると思って生きてきたんだ でも やるんだと 言えなかった 無駄に 大人になってしまってた 石ころ集めたり 雪を食べてみたり 何だそれと言われても まっすぐに歩く その力がボクには足りないと 勝手に思って…

青の日

緑が青かった 今日この日 私は外へ飛び出す 昨日の嵐は 昨日までの世界の 全てを洗い流し 雨つぶの澄んだ葉っぱに 生き生きとした新しい今日を見た 誰が見つけた? あのカケラ 私たちの知らないところで 世界は進んでゆく 私たちには触れられない その青 今…

ありえるよ

「そんなのありえない」 そんなことをキミに言うヤツは どこのどいつだい? どんなことだってありえるんだ この世界は 全てはイメージでできている そこから全てが始まるんだぜ? キミの中に芽生えるそのかけらを 大事にひろげるんだ それはね 風呂敷からお…

花びらのゆくえ

今日という日の中にあって 明日は今日に続いてく 見てくれを気にするボクたちは いつからか順番に従うようになった もっと その真ん中に こころを持って行って まあるい円の中心に こころを研ぎ澄まして 夢の中での感覚を 確かに覚えていて 流れていくその先…

器のからだ

痛みは肉体と共にある 感じるからこそ そこにある この痛みは 生きたいという執念なのか そろそろ この体より 抜ける時が来るよう 私たちがまとうこのオーラと共に 来る場所に行く 一本の柱がこの体をつらぬく光 私たちの知らない でも 行ったことのある あ…

在るもの

ひとつぶのりんごが見えない そこにあったのかと驚く あるはずのものに気付かない ふしぎ そんなものか 自分が期待してもがいている時は 全く気にもとめず でも りんごは素直にそこに在る 何も変わらず そのときを待っていた 私が気付く その今を ふりそそぐ…

対話

彼らのことは何も考えなくていい いつもキミのそばにいる ずっと探していたキミの食べものを拾っていく いつでも キミの先回りをして いたずらをしているんだ そんなこと知らなくていいんだ キミはひとりなんだから 孤独はひとりでいることじゃない 孤独と対…

黒い光

黒い光が ずっとひっかかっている のどの奥深く 何かの裏っかわに 光は 闇のように 黒く私を照らしている でも 嫌じゃないんだ 別に ただ 何に 黒い光の何に私は魅かれているのか 気になってるだけで 特に問題があるわけじゃあないんだ その中で落ち着いてし…

流れ

全ては順調に進んでいるよ キミはそれを自覚しなきゃいけないよ キミは全てを知らなすぎる 忘れっぽすぎるんだ 一番最初に約束したはずだ このストーリーの結末を これは一つのストーリーだ ボクらの音楽とも言えるよ まだ分からない? キミは楽しみすぎて …

開かれた心

夢の中でキミに触れていたい ただ それだけなんだ その手段を ボクは遠く ずっと探している 細い細い見えないくらいの糸を一本 不確かな今 たぐり寄せようと努力してるんだけど この手の中にある一本は どうやら違うらしい 努力 じゃないみたいだ なんとなく…