2021-04-06 入り口 助け詩 ボクたちはいつだってふるえている ひとりぼっちの世界の中 誰もボクには気づかない ボクの声も皆知らない ただまっすぐに歩くのが怖いんだ そこには何もないから 最初から何もなかった そう 何もなかったんだ 土にふれる足の親指 その感覚をボクは思い出している 一つ一つ記憶を重ねていく でも 見えることはない ボクのひとつがキミになって キミのひとつがボクになる 繰り返していく 光の渦 見えなくなる遠い記憶 もう少し 近くへ来て 雨の中 立っていて ボクを まどわせて 光の世界へ 連れていって