てのひらの言の葉

文月の下に生まれた、わたしの詩(うた)ブログです。

約束ごと

熱にうかされて

自分の声が聞こえない

 

大きな膜の中にいるみたいに

自分の声がくぐもって聞こえて

やがて遠くに消えていく

 

不毛なことを繰り返しているみたい

 

でも その中でも

急に空を見上げてみたら

ただただ広かったことに気づいた時

みたいな

 

ここから抜け出せる一本の糸みたいなものを

わたしは見つけている

 

すでに在ることを忘れないで

ただ そこに在ることを信じていて

 

見えなくていい

聞こえなくていい

でも そこに在る

 

わたしを

あなた自身を

信じていて