2021-03-24 心を落とすとき 助け詩 「洗たくものを干してる様子を見てると、 のどかだなって思うのよね」と、母は言う 「戦争してる国は 洗たくものなんて干していられないもの」と、続ける 確かに その通りだ 芝生の中 洗たくものがはためく 晴天の日 下からも風が舞う なすがままにおどる洗たくものたち どこかで見たような 夢の中でそんな光景があったような 落ち着く感覚を わたしたちはどこかに覚えているね そんなことに 心を落とす時間があってもいい まどろみの中に 確かなことがあったりする 君が今必要ないと思った石ころが よく見たら宝石だった、みたいなことは よくあるよ